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  三食のうち、「和食」と言える食事が1つでもありましたか?
  朝はパンでランチはパスタ、夜はカレー、なんて一日も、珍しくはありませんよね。
  忙しい現代では、なかなか煮魚にお味噌汁におひたし、和え物なんていう「一汁三菜」の食事を用意するのは難しいものです。
  現代人の食卓には、手軽に食べられるパン、後片付けがカンタンな、ワンディッシュ型の洋食が増えてきているのが現状です。
  
  
  
そうです。
  世界が認めた「和食の文化」は、実際にはこの日本の食卓から消えかかっているのです。
 
  
「こ食」とは、孤食・個食・固食・小(少)食・粉食・・・異常な食事を指し示す言葉です。この「こ食」は、現在日本の家庭の食卓にどんどん増えて来ているのです。  
 
【個食】
    同じ食卓についていても、それぞれが自分の好きなものだけを食べている状態です。
    これでは一汁三菜を実現することなんてできませんよね。
    家族が同じ献立にすることで、協調性や我慢する気持ちも育つと言われています。自分の好きなものだけを食べていればいいのであれば、好き嫌いもし放題ですよね。
 
  個食のデメリット
    ◎栄養のかたより
    ◎好き嫌いを増やす
    ◎協調性がなく、わがままに
    
    
    【孤食・子食】
    家族や友達、同僚など、誰かと一緒に食事するのではなく、一人で孤独に食事する状態です。子供だけで食事する【子食】も。
    現代では10人に1人の子供が、朝食を一人だけで食べているそうです。
    親は仕事、子供は塾通い。
    何かと多忙な現代人は、食事をとる時間が違ってしまうことが多いのも仕方ないことかもしれません。でも、子供達は、1人で、テレビを見たりゲームをしながら、どんな風に何を食べているのでしょうか。
 
孤食・子食のデメリット
    ◎発育に必要な栄養が足りない
    ◎社会性がない
    ◎協調性がない
    
    
    【固食】
    固定した食事ということで、同じものばかり食べる状態です。栄養が偏り、肥満やキレやすい性格を作る原因にもなります。また、味覚の発達も妨げられ、味音痴になることも考えられますよね。
    季節の味、山のもの、海のもの、煮物、炒めもの、蒸しもの、焼きもの、材料の違い、味の違いなどを知ってて豊かな味覚を育てたいものです。
   
 
固食のデメリット
    ◎栄養のかたより
    ◎肥満、キレやすい
    ◎生活習慣病
    ◎わがままに
    ◎味覚障害
    
  その他にも
【小(少)食】食べる量が極端に少ないこと
【粉食】小麦やそば粉など、粉を使った主食を好んで食べること
 
【濃食】味が濃い食品を好んで食べること
【戸食】外食ばかりすること
    
    など、これらの「こ食」は、身体にも心にも悪影響を与える食習慣なのです。  「こ食」に代表されるように、ここまで家庭の食生活が崩壊してしまった現状を改善するのは容易なことではありませんが、祖先が築き上げてきた、遺産登録する価値がある「わ食」スタイルを取り入れて、「こ食」を追い出しましょう。
 
   
  
実は、今、外国人旅行者が日本で体験したい人気のアクティビティは「日本食お料理教室」だと言うことをご存じですか?
  訪日する外国人観光客に、日本の家庭料理を作る体験ができる「日本食お料理教室」は、大人気なのです。
  
ユネスコ世界無形文化遺産に「和食」が登録され日本の食文化が注目されるなか、食べるだけでなく、和食を作って楽しむ外国人観光客が急増しているのです。
日本政府観光局が行った調査によると、外国人観光客が訪日前に期待したことで最も多かったのは「食事」(62.5%)。滞在中に特に満足した食事の1位は「寿司」(44%)だったとか。
ちなみに、外国人が覚えたい和食料理のトップ3は...
1位 寿司
2位 鶏肉の照焼
3位 出し巻卵 
とのこと
さらに海外ではいま、和食の人気が大変高まっていて、フランスでは、みそやしょうゆだけでなく、ワサビやユズ、昆布などを使う一流シェフもいるのだとか。
海外の和食店も急増していて、ある機構の調査によると、米国にある和食店数は1万4129軒で10年前の2倍以上に増加。フランスで約1000軒、英国でも500軒以上の和食店があるといいます。 
こんなにも世界に人気の和食の魅力、私たち日本人はもっと誇りに思うべきですよね。