渡り鳥の中には、1万1千キロもの距離をまったく休まずに飛び続ける種類がいます。
いくらなんでも疲れないの・・・?と思いますよね。
多くの生き物は、人間も含め、酸素を使いながら活動します。
その際に、体内に発生する「活性酸素」が細胞を傷つけ、これが疲労の原因となります。しかし、この活性酸素を除去する抗疲労物質「イミダゾールペプチド」が鳥の、特に「胸肉」に多く含まれていることが近年の研究で解ったのです。
疲労の原因とされる活性酸素は、老化や病気の原因になるとも言われており、活性酸素を除去するための高価な商品はたくさん出回っています。 ところが、渡り鳥の研究から注目された抗疲労物質「イミダゾールペプチド」は、臨床試験により「疲労回復効果」があることが認められました。
「イミダゾールペプチド」は、渡り鳥の羽を動かす筋肉(つまり胸肉)や、
常に泳ぎ続けているマグロの尾びれなどに含まれている成分です。
その効果を実証するために行われた実験は、次の3つについて。
・パフォーマンスの低下が抑えられるか
・疲労感が軽減されるか
・細胞の損傷や酸化を抑えることができるか
これらの実験結果は全て、ハッキリとした効果がみられたということです。
つまり、「イミダゾールペプチド」は、疲れにくく、
回復しやすい身体を作るのに役立つのです。
じつは抗疲労物質「イミダペプチド」は、
わたしたちの身近な食材
「鶏胸肉」にも多く含まれているんです。
低脂肪・低カロリーで高タンパクな鶏むね肉は、アスリートやダイエッターにはおなじみ食材です。とってもヘルシーで、お財布にも優しい。そのうえ疲労も回復してくれるなんて、これぞスゴ食!
生の鶏むね肉100グラムの中、「イミダゾールペプチド」が、約200ミリグラムも含まれています。研究によると、人が疲労回復のために必要な「イミダゾールペプチド」は1日225ミリグラムとされていますから、
毎日の食卓に100gの鶏胸肉を取り入れるだけで
疲れ知らずになれますよ!
スーパーで売られている
鶏胸肉1枚が約300g程度