しいたけ、えのきだけ、ぶなしめじなど一年を通じてスーパーで出会いますが、本来きのこ類の本当の旬は9月から11月といわれます。
そんな中、「きのこの王者」まつたけは、人工栽培ができないため、いまでも自然の旬の間しかお目にかかることができません。
天然ものしか存在しないということに加え、一年のうちわずか2ヶ月ほどしか食べられないという希少性から、高級食材として不動の地位を保っています。
最近は中国産のお手頃まつたけも、たくさん出回っていますね。
日干ししたシイタケはとてもすぐれたスゴ食です。
シイタケは、乾燥させることで長期保存が可能になり、
グアニル酸といううまみ成分が出やすくなるので美味しくなります。
さらに、シイタケに多く含まれる「エリゴステロール」というプロビタミンは、
紫外線を浴びると骨や歯を強化する「ビタミンD」に変化します。
プロビタミンとは
そのもの自体にビタミン効果はないが、体内に取り込まれてから、
またはある特定の環境下においてビタミンに化学変化する物質。
プロビタミンの化学反応は紫外線によって引き起こされます。
よって、熱風乾燥させた干しシイタケにはビタミンDは増えません。
また、最近のシイタケは日光の当たらない室内で栽培されているものが多く、ほとんどビタミンDは含まれていません。
ですが、スーパーで買ってきたシイタケも日光に当てればビタミンDは増えます。
実はこれは非常に珍しいきのこ特有の現象。
天日干しでうま味や香りが増す食材はありますが、栄養素が増えるのは、きのこだけ!スゴイ!エノキタケやシメジにも同様の効果が期待でき、調理前に日当たりの良い場所に2時間干すだけで「ビタミンD」の量が数倍にも増えるんです!
また一度増えたビタミンDはなかなか分解しないため、乾シイタケを冷蔵庫内で保存すれば、半年たってもビタミンDの含量はほぼ同じといわれます。豊富な栄養素を含んでいるきのこをさらに効果的に摂取することが出来るため、調理前の習慣にしましょう!
1)低カロリーで美肌効果あり!女性にうれしい美容食
きのこは基本的に低カロリー。
豊富に含まれる食物繊維には腸内環境を整えて便通を改善する効果がありますし、カリウムにはむくみ解消効果があります。
また美肌効果についても、きのこには肌荒れやシミ・そばかすなどのお肌の問題を解消する栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB2は肌荒れを防いでくれる働きがあり、チロシナーゼ阻害物質はメラニン色素を抑えてシミ・そばかすなどの発生を防いでくれるという効果も期待できるのです。
2)ガンに効果的
きのこ類に含まれる代表的な多糖類「β-グルコース」は、人間が持っている免疫機能を高めて、がんの発生を抑える働きがあると考えられています。
またきのこ類はいずれも食物繊維が豊富ですので、便秘を解消したり、発がん性物質の産出を抑える働きをもつ善玉菌を増やすという事にも役立つのです。
きのこは健康の応援団ですね。
3)コレステロール低下に効果的
まいたけに含まれる「X-フラクション」は、肝臓でコレステロールが作られるのを邪魔する働きがあります。
きのこ類のなかでも、まいたけだけに与えられたこの能力。
コレステロール値が気になりはじめたら、まいたけを積極的に摂取して、血液サラサラに!
4)トレハロースで骨太に
きのこ類にはトレハロースという糖が多く含まれていて、骨粗鬆症を改善するという効果が期待できるのです。また、丈夫な骨を作るために欠かせないカルシウムは、ビタミンDの働きによって吸収が良くなります。
地球上のきのこの種数については様々な説がありますが、約62,000種類を超える種が存在すると言われています。
そのうち日本におけるきのこの生息数は5,000〜6,000種と言われており、その中で名前の付いているものが約2,000種、名前の付いているきのこ全体の約10%の200種程度が食用きのこです。
さらにその中でも、特に好んで食用に供されるきのこの数は、わずか70種程度。
まだまだわたしたちの知らないきのこが存在していますよ。
そんなきのこをちょっと深く知ることができるおすすめのサイトがあります。
きのこ・粘菌写真家の新井文彦さんが写真と文で綴る、可愛くて、不思議なきのこの世界をたっぷり堪能できますよ。
きのこと言えば、コロンとまあるく、赤い傘に白い水玉模様のきのこ。
なんてかわいらしい。
欧米では、幸せを呼ぶきのこといわれ身の回りの雑貨のモチーフになっている事も多い
「ベニテングタケ」ですが、
毒きのこだということは有名ですよね。
「ベニテングタケ」を見つけたら、幸せなれるかもしれません。
ですが、決して食べてはいけませんよ(笑
ちなみにこちらのサイトでは、「たべられるきのこ」「たべられないきのこ」についての勉強もできますが、くれぐれも素人判断でのきのこ採集は危険なのでお止め下さいね。